※ 本記事はリビサポ編集部が公開情報をもとに作成しています。資金調達・税務などの最終判断は、各窓口・専門家にご確認ください。
「利益を減らした方がいい」——法人経営では、かなりよく聞く考え方です。実際、節税・経費の活用・投資は重要です。
ただ、資金繰りが苦しくなる会社ほど、「利益を減らす=現金を守る」と勘違いしています。
そして、とりあえず経費・とりあえず設備・とりあえず広告を増やした結果、「利益は減ったのに、現金もない」状態になります。これは、中小企業でかなり多く見られます。
この記事では、なぜ経費を使うほど苦しくなるのか、「節税」と「現金」の違い、経費感覚で崩れる会社の特徴、本当に見るべきポイントを整理します。
「経費を使えば安心」が危険な理由
ここは重要です。経費は、「現金が減る」行為です。
広告・オフィス・SaaS・車・設備など。もちろん必要な投資もあります。ただ問題は、「現金残高」を見ずに使っている状態です。つまり、「利益を減らして安心」しているだけで、現金も減っています。
「節税」と「キャッシュ」は別物
ここを勘違いしている会社は多いものです。たとえば、利益が100万円あり、税金を払いたくないからと100万円の経費を使うとします。
このとき、税金は減るかもしれません。ただ、現金も100万円減ります。つまり、「節税できた=お金が残る」ではありません。
経費感覚で苦しくなる会社の特徴
経費感覚で苦しくなる会社には、共通点があります。
- ✓利益が出ることを嫌う
- ✓残高を見ていない
- ✓固定費が増えている
- ✓SaaSが増えすぎている
- ✓広告が固定化している
特に危険なのは、「利益が出るくらいなら使おう」という感覚です。この状態では、「現金を残す視点」が消えやすくなります。
「売上が増えているのに苦しい」が起きる理由
これはかなり多いパターンです。売上が増えると、広告費・採用費・外注費・設備費も増えます。
さらに入金サイトが長いと、「先に現金だけ減る」状態になります。つまり、「伸びているのに残らない」が起きます。
経費で崩れる会社は「固定化」していく
ここは重要です。最初は一時的な支出だったものが、気づけば「毎月固定」になっているケースがあります。
SaaS・広告・外注・オフィスなど。このとき、売上が落ちても支払いは止まりません。つまり、「毎月減る構造」になってしまいます。
「利益があるのに苦しい」が起きる理由
これは非常によくあります。理由は、利益と現金は別物だからです。
利益が出ていて売上も案件もあるのに、経費の増加・税金・固定費で現金だけが不足するケースがあります。特に外注や広告の先払いがあると、「黒字なのに苦しい」が起きやすくなります。
「今月だけ経費」が危険な理由
ここは重要です。「今月だけ広告を増額」「今月だけ設備投資」「今月だけ採用」のつもりが、固定化してしまうことがあります。
そして、毎月の「必要金額」が増えていきます。この状態になると、「現金が残らない会社」になります。
本当に見るべきなのは「残高推移」
ここは重要です。多くの会社は「利益額」を見ています。ただ、重要なのは「最後にいくら残るか」です。
- ✓月末の残高
- ✓給料支払い後の残高
- ✓税金支払い後の残高
つまり、「経費額」ではなく、「現金の耐久力」を見ることが大切です。
「調達」で経費構造を維持する状態は危険
借入やファクタリングで毎月の不足を埋めても、資金繰りの構造が同じなら、また不足します。
つまり、重要なのは「経費を増やす」ことではなく、「現金が残る構造」をつくることです。
大切なのは「利益を嫌わない経営」
ここが重要です。同じ資金不足でも、見るべき時間軸が違います。
「今月を越える」ための一時的な手当てと、「来年も現金が残る」状態をつくる立て直しは、別物です。前者はいわば止血、後者は回復です。
重要なのは「節税額」ではなく、「残るキャッシュ」です。
まとめ
経費を使っているのに苦しい会社では、単純な売上不足ではなく、「現金が漏れる構造」になっているケースがあります。
特に、固定費・広告費・外注費・SaaSが積み上がると、利益が出ていても現金不足になります。
重要なのは、利益を減らすことではなく、「現金が残る会社」をつくること。資金繰りでは、「節税」より「キャッシュ残高」を見ることが重要です。
よくある質問
Q経費を使っているのに、なぜお金が苦しいのですか?+
経費は現金が減る行為だからです。利益を減らせば税金は減りますが、同時に現金も減ります。「利益を減らす=現金を守る」ではありません。残高を見ずに経費を増やすと、「利益も現金もない」状態になります。
Q「節税」と「キャッシュ」はどう違うのですか?+
節税は税負担を減らすこと、キャッシュは手元に残る現金です。100万円の経費で税金は減っても、現金は100万円出ていきます。節税できても現金が残るとは限らないため、税負担と手元資金のバランスで判断することが重要です。
Q経費で資金繰りが崩れる会社の特徴は?+
利益が出るのを嫌う、残高を見ていない、SaaS・広告・外注・オフィスなどが固定化している、などです。一時的なつもりの支出が「毎月固定」になると、売上が落ちても支払いが止まらず、毎月減る構造になります。
Q経費と資金繰りのバランスはどう取ればいいですか?+
利益額ではなく「最後に残る現金(残高推移)」を基準にします。月末・給料後・税金後の残高を確認し、固定化した経費を見直します。必要な投資は残しつつ、現金の耐久力(何か月耐えられるか)を確保することが大切です。
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